講師:渡邊 とみ子 氏

令和6年度第30回目の「ふくしまの今を語る人」講演会は、東京都日野市で「あきらめない心で目標に向かう~田舎のかーちゃんの挑戦~」というテーマで実施しました。
“世界に誇れる品種を世に出したい”という夢に向かって、飯舘村オリジナル品種「いいたて雪っ娘」かぼちゃの生産・加工・販売と共に「までい工房美彩恋人」を立ち上げて商品開発にも力を入れていた矢先、東日本大震災と原発事故発生によって全村避難となり、これまで育んできた豊かな土地を離れる事となった。
福島大学の先生から「かーちゃんの力・プロジェクト」のお話があり、仮設にいて支援だけの生活ではなく自分たちで動き出したいという思いから「結もちプロジェクト」をスタート。独自の厳しい検査基準値を定め、「いいたて雪っ娘」を直売所に出した。
「蒔かぬ種には芽が出ない」という信念のもと、福島市と飯館村の荒れた遊休農地と耕作放棄地を借りて耕し種を蒔き、農産物の生産を再開。
一昨年には震災前からの夫婦の夢であった民宿をオープンさせる事が出来、生涯現役で仕事がある生きがいと幸せを実感している
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食と農の交流再生(心の復興と自立への道)の実現は宿泊者を中心に「いいたて雪っ娘」の栽培農業体験を通じて共感と和が生まれる事が大事だと考えている
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やらない理由よりやる理由を見つけて行動する事が重要。と、お話いただきました
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