講師:橘内 義知 氏

令和7年度第7回目の「ふくしまの今を語る人」講演会は、「福島県 果樹産地10年の取り組み」というテーマで実施しました。
震災直後は、行政や専門家の説明も錯綜し、農家自身もどうしたら良いのか分からない状況だった。
「自分たちの畑に、今起きていることの疑問、どんなことができるかみんなで検討しよう」と有志で勉強会を実施し、農業再開の取り組みの一つとして、園内の全果樹を高圧洗浄機で洗い、樹体表面の放射性物質を除去する作業などを行った。その後、国や農協による厳重な検査体制が敷かれ、全農家・全樹種でモニタリング調査を実施。安全が確認された果物のみが出荷される体制が構築された。
また、地域文化の継承として「あかつきむらのももばたけ」🍑という絵本📖を制作。福島県の子どもたちに、当たり前の風景が実は特別であること、地域の誇りと自信を持って欲しいという願いを込めた。
震災を乗り越えてきた農家の心情として「農家は自然の中で生きている。自然と対峙するというより、お釈迦様の手の上で生きている」と表現し、日々の自然災害や気候変動にもしっかりと向き合いながら、少しでも良いものを作り続け、努力することの大切さを語った。
現在は、様々な対策と努力によって、安全なものを作れる自信がある。今後も継続的な取り組みと情報発信を続けていく。と、お話いただきました🎤
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